minaのブログ

書きたいときに書けることを。

義経千本桜~源平天外絵巻~

 

 

 

「狂い咲け我が花。幾千の桜の如く!」

 

 

 

 

 

ポスターに書いてあった時からかっこいいなぁと思っていたので、義経のセリフとして出てきたときには…それはそれはかっこよかったですね…。

 

 

 

 

こんにちは~~!!先日推しである吉原雅斗さんの初主演舞台、

 

 

 

義経千本桜~源平天外絵巻~」が無事千秋楽を迎えました。

 

 

 

ずっと願っていた推しの主演舞台。

真ん中に立つ推し、座長。

 

最高にかっこよくて大好きな姿をこの目で見られたこと、

本当に幸せでした。

 

笑いあり涙あり、殺陣あり歌あり、エンタメのすべてを見た気がして満足感がすごいです。

 

ちゃんと記録として感想を残しておきたい。少しでも記憶に残しておきたいと思ったので今書いております。

 

 

 

 

 

源義経

ま~~~~~まずは殺陣がとてもとてもかっこよかったですね。オープニングの最後、ソロの部分、衣装の布が舞う姿もとても美しかった。

初めのシーンで桜が好きで「まさに春うららであった(ぱぁっ🌸)」、「茶屋で団子をもらった、皆もどうだ?☻」という穏やかな姿と、その後戦で「援護を頼む」と勇ましく号令をかける姿からそもそも情に厚い人なのに…あんな勢いで仲間を傷つけるしか方法が見つからなかったんだ…苦しい…と舞台が終わってから思いました。弁慶も頼朝に「決して先に刃を向けることはない(ニュアンス)」と言っていたけど、自ら一番に刀を抜くことはない義経。「妻と子どもがいるんだろう」と知盛を切り切らないところも。知盛と典侍の局を失った後の義経の後ろ姿、船に乗らないことを決意した瞬間、涙でした。仲間を失うことが恐ろしいけど、主としてそんなこと言えない、だからこそ仲間たちの温情を振り切るために「私の駒に過ぎない」とか「腕が足りておらん」とか不器用に相手を傷つけて。どこに行くかあてもないのに、どこまでもついてくる仲間を振り切ってボロボロになっていく義経を見てるのが苦しくてしょうがなかった…。弁慶と喜三太とお安が残った場面、酒に酔った弁慶から「あなたの胸の内はすぐに読める(ニュアンス)」と言われ、「離せ」と手を振りほどく姿、震えながらどこに行けばよいかわからず「さあな」と言って去っていく姿も、頼朝に「お前が平家を切ったのだ(ニュアンス)」、知盛、維盛、教経から「義経」って言われてたシーンも、頼朝と戦うシーンもつらかったなぁ。弁慶と喜三太、お安、静御前、狐と再会したとき、「なぜだ」「何度も立ち去れと拒んだはずだ」と言って、どうしようもなくなって刀を振り回しながら拒む姿、ボロボロになりながら思いを吐露するシーンも毎回涙でした。平家三大将や頼朝との殺陣の迫力、凄まじかった…。

 

またオープニングやエンディングで「狂い咲け我が花。幾千の桜の如く。」「方々、参るぞ!」と合戦の合図をかける声が本当に勇ましくて、この声ひとつについていきたいと思える。そんな頼もしくてかっこいい主の姿でした。弁慶が主を探すときの日替わりアドリブシーンも毎日楽しみにしていて、ライブに来られなくて詰められる弁慶も面白かったし、なじるところが思いつかなくて、この主についていこうと思う弁慶も愛でした。

 

一幕最後の「おぼろ月夜」。どうしても歌詞が思い出せないけど「あてのない道へ」「手と手をつなぎ母は言った、さあ強く生きよ」、「心ざわめく」「もう叶わない」とか、義経静御前、弁慶の思いが詰まっていて、だいっっっっ好きでした。早くまた聴きたいです。

あとは船小屋のプロレスのシーンで後ろで盛り上がってる姿、静御前に振り回される姿、静御前からこっそり離れようとして目が合ってニコっとする姿、「それがしをお切りください」と言われて刀を抜こうとする義経もお茶目で好きシーン。

オープニングのキャスト紹介で、周りが同じ振り付けの中で一人違う振りがあるところや、合戦の合図で勇ましく前に出るところ、桜と共に舞う姿、本当にかっこよかったなぁ…。

 

 

(真ん中に立つ推し。世界一でした。)

 

 

 

愛おしいキャラクターたち

この舞台を見て、まずはとても弁慶が愛おしくなりましたね。感情豊かの中に、変わらない義経への忠誠心があって、そりゃあ毎日あんなに騒がしくてやかましくて鬱陶しくついてくる家臣は可愛いよなぁと思いました。どれだけ振り払おうとも「探しましたよ(ニュアンス)」って見つけたことを嬉しそうに頼朝に立ち向かう姿、頼朝との戦いの後半でボロボロになった義経を守って殺陣に入る弁慶がカッコよかったです。

 

平家三大将の殺陣、本当にお見事だったし、教経の背中の布で桜が舞うのもかっこよかった…。オープニング、3人いっぺんに出てきて3か所で殺陣が繰り広げられるの、どう考えても目が足りなかったけど、パート最後の決めでピンライトを順番にあたる平家めちゃかっこよかった。

忠信と権太のそれぞれのアクションシーンはお二人とも身軽ですごかった…。忠信は刀の回し方がとにかくかっこよくて。技を繰り出すとき、初めの手がちゃんと狐になっているのに気付いてから毎回注目していました。権太はオープニングで上から飛び降りる姿がきれいすぎて、身体能力…となっていたし、小せんと別れのシーン、小せんをずっと目で追っていることに気付いてからはもう苦しかった…。

 

そしてこの舞台に出てくる女性たち。静御前や小せんお安、お里、若葉の内侍、お柳。それぞれが愛にまっすぐで、凛々しくて強くて素敵でした。ボロボロになった義経や維盛に言葉で伝えられるのはやっぱり静御前や若葉の内侍だったし、お里の「これほど高貴なお方に、叶うはずもございません」と潔く引く姿も、小せんの「良い考えがある」と自ら命の保証のない場所に飛び込んでいくのも、身分を重んじる時代として胸がいっぱいでした。

 

 

 

これでもかというほどのエンタメ詰め合わせ

この舞台、「Ray of Light」から始まってOPとEDで「我が花」、一幕最後の「おぼろ月夜」、義経と教経の戦いで「愛・執念博」と曲がたくさんあって、様々な色のライトもあって(ミュージカル!?)(ライブ!?)となるくらいエンタメ詰め合わせだったのもワクワク、興奮の連続で大好きでした。おぼろ月夜は本当に円盤が出る前にどうにか聴ける術がないでしょうか…記憶からどんどん儚く消えていきそうで…。

OPとEDの「我が花」については、キャスト紹介として使用されていたのですが、これがま~~~~~すきで。大勢のキャストの疾走感あるOP、特に亀井六郎駿河次郎伊勢三郎片岡八郎のパートが勢いと疾走感あって大好きだった~~!

natalie.mu

(この瞬間です)

 

あと放浪の三味線弾きがこの「我が花」に音ハメしているのも大好きだったし、尺感の使い方!!ぜひ音楽が聴ける方は聴いてほしいのですが、OPでは原曲の3:30あたりの雰囲気が変わるところまでに喜三太がストーリーテラーとしてセリフをぴったり収めて静御前が扇子で舞う部分、4:00あたりで義経の振りとマッチするところがだいっすきでした。EDでは3:45や4:00あたりで静御前義経が出てくるタイミング、曲のダイナミックさも合わさって迫力がすごかった~~!!!

 

 

 

演者が多いからこそ、殺陣の迫力は本当に圧倒されたし目が足りなかった。7月から楽しみにしていた推しの初主演舞台、桜の舞う中真ん中に座長として立つ、戦い抜いた吉原さんがとってもかっこよくて。この舞台を生で観劇できたこと、本当に幸せな時間でした。時代物として身分や武士としての務めの中苦しい部分も多かったですが、それほど感情が揺さぶられて、相手を想い合う、不器用で愛おしい気持ち。素敵な物語をありがとうござました!そして、本当に本当にお疲れさまでした!!!

 

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